みなさまに対して不安をあおることが目的ではありません。
明るい希望ある未来をつくるためにも、厳しい現実を直視し、自然の驚異に良い意味で畏(おそ)れる必要性があると考えております。
以下に科学者による最新の知見をまとめた地球診断結果をまとめてみました。
■地球環境問題とは人類共通の課題なのですが・・・
地球温暖化など様々な問題が指摘されております。
太陽活動の影響もありますが、最近は人類の活動の影響が指摘されています。
そもそも地球の直径を1mにすると大気はたったの1mmの薄い膜で、いかにかぎられた空間かを認識させられます。
◇地球の平均温度14℃ですが温室効果がなければマイナス19℃
温室効果をもたらす大気の成分は1番目が水蒸気と二番目が二酸化炭素(CO2)といわれています。
◇地球が水の惑星であるのは平均気温14℃のため
水蒸気でも氷でもない液体の状態にたもてるためです。
ただ、たった100年程で人類の人口が増え化石燃料を使う人間活動により、CO2を排出しつづけています。
バランスがとれていた地球の環境が劇的に変化しつつあります。
◇よくないデータが右肩上がりです
異常気象が多発する時代は既にはじまっています
2015年の地球は観測史上もっとも暑い2014年を上回り産業革命前の気温を1度以上上回った最初の年だったことが判明。
ハワイで観測している二酸化炭素濃度は着実に上昇中です。
深海での温度は急上昇中です。
東京の平均気温も上昇中です。
◇国連IPCCが平均気温上昇は安全保障リスクと認めました
新しい知見として、温暖化による余分な熱エネルギーの9割が海に吸収されていることがわかりました。
産業革命以降の気温上昇を2℃未満に抑える国際目標達成がありますが、このままCO2の排出が続けば30年後の平均気温は2℃を突破すると予測しています。
2℃で穀物生産に悪影響が表れ、4℃以上で食糧安全保障に大きなリスクが生じる指摘しています。
◇日本やドイツの国土面積の半分の森林が毎年消失
二酸化炭素の貯蔵庫といわれている森林ですが、放出されるCO2の20%以上が森林の減少が原因です。
アマゾン(ブラジル)やインドネシアなどで顕著です。
自動車や飛行機などあらゆる輸送手段をあわせた割合に匹敵するのです。
生きている森林はCO2を吸収し蓄えてくれますが、枯れてしまうと大気中に放出されるのです。
地球上の熱帯雨林の半分を占めるアマゾンは、今のままでは50年後に消失するといわれています。
◇今世紀末人々の健康や生態系に深刻で広範囲にわたり後戻りできない影響の恐れ
今のペースで温室効果ガス排出が続けば、被害を軽減する適応策にも限界が生じると予測しました。
温暖化の規模や速度が大きいほど、人が適応できる限界を超える可能性が増すと警告しています。
仮に温暖化が進むとティッピングポイント(臨界点)があり、これを超えると温暖化ガスの排出がゼロになっても数世紀は戻らないといいます。
◇世界の大気中CO2濃度が過去80万年間ない記録的数値
1960年の320ppmから2015年3月に400ppmを超え、過去80万年間なく、危険水域に達しました。
2010年に400ppmを超えた地域があらわれ、今や地球規模となりました。
2016年9月現在まで400ppmに下がったことがないといいます。
19世紀の産業革命前は280ppm以下だったと考えられており、観測を開始した1980年は340ppm前後で上昇は止まらない状況です。
化石燃料からの排出を今より80%削減しないかぎり上昇は止められないといいます。
◇2016年6月最新
最後のとりでと言われていた南極でも初めて400PPMを超えました。
地上の観測点のうち大台超えしていなかったのは南極だけで、人間活動が活発な北半球では春ごろに高くなるが、遠く離れた南極は地球で最も濃度が低い場所だけに地球温暖化の危険水準と指摘されています。
2016年内に世界の年間平均濃度が400PPMを超えてしまうのは確実と言われ、過去数百万年間で最も高い数値で、かつスピードが止まらない状況です。