世界人口の重心 日本・中国・インド・アジアの変化

 

21世紀はアジアの時代と言われる中で、各国の経済規模や歴史・環境問題とあわせたユニークな他にはないコンテンツのため、アクセス数の多いコンテンツです。

 

 

 


◇現実的に気候変動は国家安全保障上重要な問題

急激な気候変動でまずは食料危機が起こります。

そこで気候難民(環境難民、気候変動難民とも)がうまれ、格差がうまれ、暴動やテロなどの社会不安がおきます。


中東シリアの内戦も干ばつによるものと言われており、気候変動が国家安全保障上重要な問題で、紛争や戦争を引き起こすストレス源になっているのです。

 

 




◇日本はカロリーベースで自給率39%(穀物自給率26%)

日本がもっとも食糧を輸入している米国で懸念されている水不足がおきれば、食料が作れなくなり日本への輸出どころでなくなります。

その結果、日本は輸入できなくなるわけで、世界で起こる問題は日本の問題なわけです。

子供と収穫

 

 

 

 


◇日本が食料を買い負け

食糧危機ではない現在においても、アジアの消費が旺盛になり、中国などの新興国が日本より高く買い付け、日本が負けるケースが起きつつあります。

輸入に頼る日本は今まで以上に高い価格で輸入しなければならなくなってきています。

ありがとう

 

 

 



◇アジアの台頭

世界人口の重心はインド北部あたりですが、アジアは世界人口の多くを占め、世界の5人に2人は中国人かインド人となります。

アジアの急激な変化は、地球環境変化の中心地といえます。

 

誤解を恐れずあえて日本中心の狭い視点でみてみると、今われわれに見えている景色がより大きくかわります。

アジア

電気は豊かさの象徴で、2016年宇宙から撮影された夜のアジアは中国、インドの明るさが増しています。

 

 

 

 

 

◇日本の近未来

日本がお金持ちでいつづければ海外の食料が高くても輸入で確保できるかもしれません。

実態は、国として多額の借金※を抱えそれが膨らみ続けている上に、2008年より人口減少時代をむかえ、世界が経験したことのない少子高齢化をむかえ(今のままでは)限界があるように思います。





【GDPについて】

債務残高はGDPの2倍以上と言われていますが、政府の資産を含めれば対GDP比で80%という指摘もあります。

日本政府や企業などが海外に持つ資産から負債を引いた海外の純資産が日本は25年連続世界一です。

GDPよりも国民総生産(GNP)や国民総所得(GNI)のほうが適切であるとの見方があります。


一定期間内に国内で生み出された付加価値の合計であるGDPに対し、GNPやGNIは国内に限らず海外で生み出した付加価値も含まれます。


先進国の場合はGNPがGDPを上回るのが一般的であり、途上国の場合はその逆であるためGDPだけで見るのは一面的なわけです。




 

 

  【理想的な未来】

海洋大国、島国、辺境的な20世紀的・平面的な地政学的意識を卒業し、立体的な宇宙的観点で宇宙経済圏にも注目し地球規模でオープン・イノベーション、科学技術により社会問題を先頭をきって克服し、世界にとって未来地域となり世界市民が集う中心地となることです。

 

ソフトパワーを高め、真の大国、真の世界的リーダーとして歩み、21世紀にふさわしい先進大国として物心両面で豊かになることでしょう。

 

英語圏の相対的低下とは対照にアジアが豊かになることで、世界の中心となるアジアの中で、日本は人が集まる文化・経済の中心地となりさらに豊かになることでしょう。

 

 

 

 

 

 

◇中国のGDPは

2014年に日本の2倍になり、2018年度にはこのままいくと2.9倍程度になる見通しです。

一人あたりのGDPで現在日本の4分の1になっています。

 

日本の4倍、アメリカの1.2倍程度の規模までは比較的順調に拡大するのではないかと思います。

今後中国の経済成長が予想以上に減速しようと、日米も最大の貿易相手国である中国に呼応するように減速するためです。

中国地図

※中国に限らず新興国では特に、環境・エネルギー、食料問題による社会不安により経済成長にブレーキがかかり、欧米の研究機関の将来予測どおりには残念ながらならないように思います。

 

 

 

 

 

◇たった10年ほど前の中国

筆者が2004年1月にはじめて中国に仕事で出張したころは日本の40%くらいでした。

その後日本のGDPはかわらない一方で、中国は2004年の5倍以上の規模になっていることには驚かされます。

 

中国全土では高さ200m以上の超高層ビルはアメリカの2倍で、日本の10倍(日欧では建築規制の影響もある)になっています。


※高層物は今や時代遅れであり人的影響・防災の観点から低層が望ましいと考えており心配です。

 

中国300

 

 

 

 

 

◇世界都市に変貌しつつある上海市

上海市は2004年1月には既に東京よりも高い高層ビルが立ち並び、ドイツ製のリニアモーターカーが既に運転していました。

※中国の大都市で中低速リニアが建設ラッシュで、次世代のリニア高速鉄道でも日中が競争する時代が来ると指摘されています。


アジア

2016年撮影で、中国南部(香港・広州・深セン周辺)と上海都市圏が明るいのがわかります。



世界企業が競って進出し、今では日本企業のトップより高いブランド価値を持つまでになった韓国サムスン製品など日本ではみられないメーカーを目にしました。

上海

 

 

 




◇世界一の都市を目指す新上海

今では東京スカイツリーほどの超高層ビルも建ち、地下鉄も東京をぬきアジア最大の路線網となり、ハード面に限っては既に東京以上の未来都市に変貌しました。

上海

 

その上海市では2016年春に上海ディズニーランドが開園し、人が集まる魅力的な都市に変貌しようとしています。


上海市など都市部では経済が減速したといわれる中でも、毎年10%給与が上がっているといいます。

 

上海からの視点

※大阪も北京も香港も記載はないが内陸の成都も同程度の距離

 

 

 

今後上海市や1500万都市に変貌した深セン市などの一部の地域では、都市化が進み世界最大の首都圏なみの巨大都市圏がうまれ、一人当たりでも日本の地方よりも豊かになり、見えている景色が変わることでしょう。

 

 

 




◇世界最大市場の中国発世界標準の時代

一方で環境問題は深刻で、社会不安も懸念されています。

とはいえ、長期的な視点にたてば市場が大きく、世界企業の競争の中で中国企業は日米欧(韓)のいいとこどりをして急成長しています。


最先端技術をたずさえて中国発のデファクトスタンダード(事実上の標準)が増えて、経済において影響力は増していくことでしょう。

成都パンダ300

※2007年中国四川省成都で撮影

 

 

 

Gゼロ時代を見据えるイアン・ブレマー氏によれば

「中国は広域経済圏構想「一帯一路」の推進で大規模なインフラ建設を通じ、経済と政治的な影響力をアジア全域や欧州にまで拡大しようとしている。


中国が21世紀に一貫した世界開発の戦略を持つ唯一の国であることが明らかになり、投資や建設を続け、多くの国と取引ルールを決めていくことになる」と。







◇日本における環境変化

日本への観光客だけでなく、M&Aにより国内で中国系企業が増えることはなんら不思議ではありません。

 

スポーツの世界と同じように各分野のトップとなるような企業があらわれ、時間の経過とともに世界が中国企業を見る目もかわってくることでしょう。

 

但し短期的には軍民共用が足かせとなり、成長を阻むことでしょう。

 

※アリババやファーウェイ(華為技術)社のような強い中国企業がどんどんあらわれ、日本企業が発奮しよりよいものを生み出し競争が生まれ、ユーザーの選択肢が増えることはおおいに歓迎すべきと考えます。

 

 

 

 



◇インドのGDPも

2015年には日本の2分の1の規模になりフランスに次ぐ世界7位になっています。

物価水準の差を修正し、より実質的とされる指標のGDPでは、2014年に日本を超えて世界3位になりました。

 

一方で中国以上に環境問題は深刻で、首都ニューデリーは北京よりも大気汚染がひどく、ヒマラヤ氷河との関係で、水資源の問題なども指摘されています。

一方で人口は増え続け、13.1億人と中国に迫る勢いで、2020年頃には世界最大になる見込みです。

インド地図







◇中国とインドは復活途上

国の下剋上が起きています。

中国やインドは今、歴史的にみて台頭ではなく復活途上にあります。


2000年経済史


過去2000年の世界経済史を研究したアンガス・マディソンという歴史統計家によると、欧米の時代とは長い歴史の中ではまれなもので、大半は中国とインドが世界のGDPの過半を占めていたといいます。

 

 

一方で衣食住の発達により温暖な地域から寒冷地域にまで人が住むようになり、今や寒い地方の方が豊かになっています。

よって今後は過去に逆戻りすることはなく、より多極化の時代となることでしょう。

 

※正確には宇宙時代へと飛躍するでしょう。

兵馬陵

 

 

 

 



◇日本の隣に世界最大の経済大国が存在する日は202◯年?

アメリカにかわり中国が世界一の経済大国になる前に、欧米諸国のアジアを見る目も変わり、文化の流れも変わることでしょう。

 

日本は隣国として好むと好まざるとにかかわらず、今後世界最大の経済大国が存在するという現実を受け止めなければなりません。

 

現時点でさえ、中国は日本にとって輸入1位で輸出2位と最大の貿易相手国であり、今後はその割合がさらに増していくことでしょう。

 

 

 




◇中国=日本ではなく中華圏=日本・欧州

また中国を一つの国と見るにはあまりに大きすぎます。

欧州でいうギリシャのような地域もあれば、ドイツのような地域もあると考えた方が良いでしょう。

 

上海にいけば上海人同士では上海語が使われ、南の広州には広東語を学ぶ語学学校があり驚きましたが、広い国土であり経済の状況も様々です。

 

また中華圏という観点で、実際にはさらに大きな文化、経済圏が存在していることを見逃してはなりません。

 

 

 




◇長年の超大国

その中で1820年まで世界最大の経済大国は中国であり、GDPは世界の28.7%を占め超大国だったのです。

 

19世紀までは世界経済の中心地はアジアであり、一人あたりのGDPは西ヨーロッパが13世紀に中国と逆転したといいます。

万里の長城


※中国に関しては史記、正史三国志、坂本龍馬なども愛読した資治通鑑によると中国の善悪のレンジ(領域・幅)がきわめて広いことがわかります。

中国の本質が理解でき、日本はいかに平和な社会かを知ることもできます。

徳川家康が愛読したのが漢籍ですが、孔子や兵法の孫子(孫武)などは有名です。

日本ではあまり知られていない商鞅(しょうおう)や韓非(子)など優れた人物を生み出した国の豊かさと同時に負の部分など深さを知ることができます。







◇200年史は特異な時代

中国はインドとともにこの150年から200年の間に、西欧の勢いの中で衰退していきました。

それが再び世界経済に参加してきたのです。

 

今後アジアではインフラが整っていない分、過去のしがらみがなく、カエル跳びともいわれる技術の飛躍と最新、最高のインフラ整備が進み、世界最高・最速のネットワーク環境などの中で最新技術が中国発、インド発の世界初が増えていくはずです。

現に中国は現金決済ではなくスマホ(電子)決済が主流です。



例を上げれば航空・宇宙分野です。

まだまだ主要部品は海外に依存しているとはいえ国産の大型旅客機の試験飛行の成功や

宇宙開発は急速に進み、有人飛行や独自の宇宙ステーション計画が進んでいます。

 

その中で米国やドイツなどがハッキングを防止する量子通信技術の商用化を積極的に進めている中で、2016年8月には中国が世界初の量子実験衛星の打ち上げに成功したことは世界の専門家の間で衝撃を与えたといいます。

 

次代の最先端分野の主戦場といわれるAI分野の研究では米中が二強と言われています。

AI特需を享受し、ますます富める国となることでしょう。

 

2017年6月13日の日経誌1面で「世界の科学技術 米中2強時代」と報じられていました。

首位となった分野が増えているだけでなく、首位の米国を猛はくしている分野も多く、人の数でもお金の部分でも数で圧倒し、質に転化しつつあります。

今後見えてくる景色がかわることが容易に想像できます。

 

 

 




◇2015年の韓国のGDPは日本の3分の1

一人あたりのGDPは既に日本の8割近くにまでなっています。


韓国300

サムスン依存が高いとはいえ、サムスンは当初は日本企業と誤解されて成長した経緯がある中、今や企業ブランド価値2017年版ランキングでトヨタを抜いてアジア首位となり、トヨタが2.5兆円の過去最高の営業利益を出す中で倍の5兆円を超える営業利益を出す時代です。


IMFなどの定義では既に先進国となっています。

日韓地図

 

韓国では地震が少ないこともありますが、高さ200m以上の超高層ビルは日本の1.3倍になっています。


経済発展を象徴するような高さ555mで123階建ての超高層ビルが建つまでになりました。

都市伝説ではないですが、超高層ビル(人間の欲?)をつくると崩壊の一途をたどる・・・心配です。

アジア

ソウル都市圏の発展の一方で北朝鮮は平壌のみ明かるのがわかります。

 


海外に行くと日本人、韓国人は親しくなる(かたまる)傾向があるそうですが、それだけいろんな意味で近い存在です。

ソウル

 






◇国家間競争のはじまり

アジアが豊かになることは心から歓迎すべきことです。

一方で食糧確保でも既に国家間の競争がはじまっており、今後激化していくことでしょう。

 

 

 




◇東南アジアも大きく発展

中でもベトナムは2006年にハノイとホーチミンへ出張し日本語学校やIT企業、工業団地などの視察をしました。

 

当時としては希少な日本人だと思いますが、今後成長していく息吹を感じ取りました。

ハノイは1000年をこえる古都で今では10年前の倍の650万都市となったと思ったら、2017年末には960万人になり日本一より高い高層ビルも建ち並んでいると聞き、あらたな日本企業の本格的な投資先としても注目されています。

ベトナム地図


これらアジアの急激な経済的豊かさは、一方で日本がたどったように国内外に環境問題を引き起こし、中国、インドに関しては日本の比ではなく、周辺国にとっても深刻な問題です。







◇実はチャンス

ゆえに課題先進国の日本は環境貢献を中心に他国の国民から信頼をえられる(取り戻す)チャンスでもあります。


アジアで最も近い先進国で、自然豊かで洗練された未来国家の日本、真の未来都市東京への観光客も増えることでしょう。



空気がきれいで、古き良き文化を残し、医療が発達し、安全な食があり、経済格差が小さく、秩序があり治安がよく、言論の自由があり、信用があり世界の多くにビザ無しでいけるまさに未来の憧れ地が、ここ日本なのです。



文化的、地政学的に優位な日本は、アジアの豊かさ、繁栄を取り込みつつ、共に発展できると考えます。

そこにわれわれが貢献できる機会が多くあるとみており、積極的にかかわって参ります。

 






◇示唆に富む1980年の松下幸之助さんの言葉

中国が発展すれば

日本も発展し共存共栄のアジアが生まれる。

21世紀以降、

世界の繁栄はアジアに訪れ

そのリーダーは日本で、中心は中国になる。



「世界は時計の針のように繁栄の中心がまわっている。エジプト、ローマ、イギリスはじめ欧州、20世紀はアメリカ(東海岸)へ。

21世紀、次の繁栄は太平洋を渡って日本に来る、アジアに来ると・・・」

※21世紀はアメリカ(西海岸)、日本、オーストラリア、韓国から中華圏、インドへ

 

 

 

 



◇意識改革

一人ひとりの意識が変わり、

人種、国籍よりも、人としての尊敬、友情、愛の時代へ。

 

おそらくは

国という枠を超え国境を超えた民間人同士のつきあいが増え、市民同士のつながりが増える中で、しばらくは日本の経験と知恵が、東京から全国に流行が波及するのと同じように広がるでしょう。


中国は市民が豊かになり安定化へ向かう中で、進んだ日本の実状を知ることで、自国をより客観視するようになります。

 

格差や高齢化など多くの問題が顕在化する中で、渇望するように課題先進国の日本の経験と知恵を(本気で)必要とせざるをえなくなる日で来ることでしょう。

 

中国全土で日本ブームがおきて、色眼鏡で見ていた人々の意識も一変し、見えている景色が変わることでしょう。

 

日本と中国を中心とするアジアが国内感覚に近い人材交流の機会が増えていく中で、(排他的な)日本人の意識も大きく変わりつつ、同じ東洋人として親しみをもって尊敬される日本人が増え、日本人が各分野、各階層でリーダーの役割を担うことになると思います。

※21世紀は芸能、スポーツでは既に明白ですが、いろんな顔をした日本人が活躍することでしょう

 

※尊敬する指導者の一人、孫正義さんの講演です。

 

 

観光で来日する中国人が客観的に日本と自国の差を認識し、日本を高く評価する声を耳にする度に、まもなくであると実感しています。

 

 

本当にそうなる時代はまだ10年、20年先かもしれませんが、歴史を学び先を見通す眼力のある人のことばは重いです。

※今後の21世紀型社会に関しては時流の コンテンツをみていただくとよくわかると思います。



そして、その先は中国から日本人リーダーを超えた多くの次世代リーダーが輩出され、真の意味での対等な交流がはじまるのです。

 

 

※リーダーとは「自分より高い能力の人材を育てる人」と定義しています。




日中の漢字文化圏(韓国、ベトナム)の力が増す一方で、AI瞬時に自動通訳・翻訳技術によりコミュニケーションの壁がなくなり、英語圏の優位性は低下することでしょう。


今後高学歴で英語(西欧崇拝)を駆使し頭のキレる人物がエリートになりえた時代から、

インド・中国・日本哲学を土台とした東洋最高峰の學問(真髄)を身に修め、漢字(和の文化)を学び、東洋・西洋の高い教養と科学技術にも明るい(無分別智)心のきれいな人物こそが真のエリートとよばれる時代が遠からず訪れると確信しています。

 

 

 

インド、中国に関しては2012年時点での古い情報ですが、参考になると思う講演動画です。

 

 


地球

2017年5月2日の宇宙から撮影されたアジア(NASA)



 

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