火山活動に関する世界・日本の最新情報


◇火山活動によっても環境変化が起こります

2億年以上前に火山活動でCO2が排出し、その後メタンガスよって地球史上最悪の大量絶滅(95%の生物死滅)がおきました。

一方で火山の冬という急激な寒冷化もおこりえるともいいます。場所によっては10℃も下がるとも。

 

 

 

◇1991年フィリピン・ピナツボ大噴火

細かい噴出物により地球平均気温が0.5℃低下しました。

 

 

 

◇アメリカ・イエローストーンの噴火規模ピナツボ山の100倍以上

破局噴火というものです。

アメリカの北西部にあるイエローストーン国立公園は世界で最初に世界遺産に登録され標高2000mのところにあります。

世界一の熱水地帯で、世界の半数以上の間欠泉があり観光名所にもなっています。


モンスター級の破局噴火はカルデラ噴火のことで、より深刻な事態が懸念されています。

カルデラとは平原で火山がかんぼつしてできたくぼ地なのです。




イエローストーンの巨大噴火シミュレーション

膨大な量の火山灰や火山ガスが上空5万m付近まで到達すると風に流されて拡散し、噴出物は2週間程で地球を一周し、長期間に渡って上空にとどまります。

大量の噴出物で日光がさえぎられ、世界中で気温が下がり、1年半後には地域によっては気温が10℃も低くなると予測され、火山の冬と呼ばれる急激な寒冷化が起きるといいます。

噴火




◇アメリカのイエローストーン国立公園には地球最大規模の火山

かつて何度も巨大噴火が起き、最後の噴火は64万年前で火口は直径およそ60kmと東京23区がすっぽり入る大きさです。

火山灰はアメリカ全土の半分近くに積もり1500km離れた地域でも厚さ3mに達したといいます。

 

 

 

◇イエローストーンで近年異変がとらえられて地盤の急激な上昇を観測

わずか2年で最大12cmも上昇し、それまで見られなかった急激な変化でその範囲は東西80km、南北30kmといいます。

最近の調査で東西80km、南北40kmの巨大なマグマだまりが見つかりました。

イエローストーン

 

210万年前にはその2倍の規模だったといいます。

60万年に1度のペースで巨大噴火がおきており、前回は64万年前でいつ起きてもおかしくないといいます。

現在年間1000回以上の地震が起き、広い範囲で地面が隆起しているのです。

 

 

 

◇ホットプレームが原因

地球の内部には中心部に高温の核、その外側にマントルがあります。

核の近くからホットプルームと呼ばれる高温のマントルがあり、イエローストーンの真下、地殻付近までマントルの流れが上昇しています。

それが岩石を溶かし巨大なマグマだまりをつくりだし、たびたび大噴火を引き起こしてきたのです。

ホットプルームは地下60km付近まで上昇し温度は1500℃近くに達しています。

 

 

 

◇200年前のインドネシアでは巨大噴火で直径6kmの噴火口が出現

1815年のタンボラ山噴火で地球全体の気温が数℃低下し、世界中で飢饉と疫病が蔓延したといいます。

場所によっては夏のない年となったと言われています。

タンボラ山




◇日本には地球全体の7%の活火山が集中

温泉という恵みもありますが、よくもわるくも世界の中心ともいえます。

2015年4月にチリで大規模な噴火がありましたが、火山大国である日本は他人ごとではありません。

チリ火山

 

 

 

◇日本の火山の特ちょう

日本には高温のホットプルームはありませんが、地下の海底から沈み込むプレートは大量の水を含んでいて、地下100km付近に達すると高温・高圧になり、水の分子が活発に動いていて岩の分子がバラバラにされ岩が溶けマグマが生まれると考えられています。

 

日本ではプレートの動きによってマグマが作られ火山の下に上昇しているのです。

日本の地下で作られるマグマは毎年11億トンにのぼると推定されていて、プレートが動き続ける限り噴火は続いていくのです。

 

 

 

◇10万年前の九州・阿蘇山の噴火の規模

隣の九州全域と山口県にまで火砕流がありました。

シミュレーションすると3日間で大阪が30cm、北海道にも最大10cm火山灰が降ると予測。

これだけの火山灰が降り積もると、交通機関は使えず、電線に積もった火山灰のために電線が切れて大規模な停電が起き、長期間にわたって日本経済にも大打撃となります。

阿蘇山

 

 

 

◇人間的尺度の短期間で火山は急変し巨大噴火が起こる可能性が判明

最近3600万年前に巨大噴火がおきたギリシャで、マグマの急激な動きを突き止めました。

数千年以上かけて徐々に溜まっていくと考えられていた地下のマグマは、わずか数十年ほどで溜まり、巨大噴火に至ることがわかりました。

 

静かだった火山の活動が急変し、巨大噴火が起きる可能性は浮かび上がってきたのです。

専門家は、私たちは巨大噴火の兆候を見逃してはならない、まだ見ぬ巨大災害に向き合わなければならないといいます。

 

 

 

◇万が一富士山で大きな噴火がおきたら

降灰量によっては首都圏の東京湾岸にある火力発電の吸気フィルターが目詰まりし発電ができなくなり、タービンも故障してしまうという指摘もあります。

首都圏で長時間に渡り大停電を引き起こす原因にもなります。