◇IPCC最新予測では今世紀末の世界平均気温は最大4.8℃上昇
2013年夏の西日本は異常気象(30年に一度)でしたが、平年より1.1℃高いだけだったといいます。
◇今世紀末最大4.8℃上昇は地球全部の平均で場所や季節によっては10℃を超える
日本の海水温は世界でももっともはやく上昇するとみられており、2090年には2〜3℃上昇すると指摘しています。
30年以内に日本の近海では0.7℃水温が上昇するといいますが、2016年9月現在北海道の釧路沖でも海水温が高く予想を超える可能性が高いと見たほうが現実的かもしれません。
◇日本でもスーパー台風がくる恐れも
竜巻台風といってもいいすぎではないかもしれません。
2013年11月にフィリピンを襲ったスーパー台風は1日で急激に発達し高潮は最大14mを超えたといいます。
近い将来、スーパー台風が日本に連続して上陸する可能性も指摘されています。
条件がそろえば2040年代、もしくはそれ以前にも日本に上陸するとみられています。
もしそうなればインフラの崩壊、10m以上の高潮で壊滅的な被害がおきます。
2016年夏は北海道に台風が直接上陸したこと自体驚かされましたが、1週間に3つも上陸したのは兆候のように思います。
◇日本までは海面水温が下がることにより台風の勢力は衰えていますが
ブレーキがかかっていたのが外れて強い状態のまま接近するといいます。
スーパーコンピュータの京(けい)を用いて、過去日本で最も被害のあった伊勢湾台風の進路データなどを入れて30年後をシミュレーションしたところ、風速75mで上陸し、伊勢湾台風より風速20m強くなったといいます。
九州から関東までの暴風域で住宅が壊れ始めるといいます。
◇都市機能をマヒさせるほどの風災が・・・
最大瞬間風速(上空)が90m以上で、風速60mに耐えられる鉄塔が次々と倒壊します。
停電がつづき、ライフラインは長期間寸断されて、生活の基本が揺らぐ被害がおきます。何週間も続くことになりかねません。
世界では今よりも強いスーパー台風の発生や日本では水蒸気が増え、豪雨による表層崩壊、強力な竜巻の頻発や今よりも強い台風の発生や高潮が頻発する可能性が指摘されています。
観測史上最大、記録的という言葉が日常になり、大雨で川の決壊により大きな水害も増えることでしょう。
関東では竜巻が多く、都心でも発生しうるといいます。
これまで経験したことのないような災害がおきることが予想され、災害を軽減する準備をすることが大事だといいます。
◇原発事故で学んだように今までの経験則を超えマサカを想定
マサカのことが起こり得ることを想定しなくてはならないのです。
研究者の間では火山の大噴火で寒冷化もありうると言い、太陽活動の影響とあいまって、もしも急激な温暖化や寒冷化が進んだら・・・
もしもに備えるひつようがあると考えます。
◇現在、世界のあらゆる理論や予測で一致していること
風速50m以上の暴風雨の頻度が高まるということです。
台風などは海水があたためられて発生する蒸気によって発達します。
地球温暖化によって蒸気の発生量が増えれば、より勢力の強い暴風雨となります。
英「ネイチャー・ジオサイエンス」によると過去37年間で台風の速度は15%増となっています。
今後風速がますと、被害は指数関数的(加速度的)に増加します。
【補足】
不安や恐怖をあおることが目的ではなく、現実を直視し、科学的思考をもって対策することが重要であることを伝えることが目的です。
現在台風を台風の目で人工的に氷などで冷やし、軽減させようという研究、調査がおこなわれていていあす。
科学技術の発展と研究を加速させる必要があり、日本は自然災害大国でもあり、日本の役割が期待されています。