主にエコキュートやシャワーヘッドなどの入浴や洗濯機など家庭で使われ始めたウルトラファイン・マイクロバブルについて解説しています。
他に先んじた情報でしたが、ここ数年で一気に普及し弊社の役割は大きいと自負しております。
【注目】
ここ数年来テレビ、ネットで話題の目に見えない泡が注目されています。
泡といえば最近ではハンドソープや台所洗剤のプッシュ式泡タイプ、スプレー式炭酸水シャンプーなど泡ブームが続いています。
コロナ禍の今では水と電気だけでファインバブルを生成する除菌水スプレーも話題になっています。
泡は(浮力により)浮き上がり消えていくというのが常識です。
その泡は、大きさが変わると面白い性質を示すことがわかっています。
極小な泡になるほど浮力がほとんどなくなり水中をずっと漂うようになり、水に溶け込んだ状態となって驚きの効果を持つのです。
【極小の泡とは】
ウルトラファインバブル(Ultra Fine Babble)で1μm(マイクロメーター)未満で、0.001mm(1000分の1mm)です。
※ISO規格では1μm未満の気泡をウルトラファインバブルと定義
ウルトラ(極めて)
ファイン(細かい)
バブル(泡)
の別名がナノバブルです。
数年前から注目されている白濁し目に見えるマイクロバブルとも区別されています。
【ナノを例えると】
1ナノメートルは1mの10億分の1の大きさです。
イメージがわかないと思いますので、1ナノメートルを1円玉に拡大すると上記の1mは地球の直径より大きいのです。
それだけ小さいということです。
【最新研究】
日本発の技術で環境にも人体にもやさしいものです。
(そこまでミクロでなくても)お風呂の世界ではマイクロバブルとして保温効果湯冷めしにくいことをうたっています。
窒素や酸素バブルにより魚の鮮度を長持ちさせたり、野菜の成長を促すことがわかっています。
【汚れ】
微細な泡はよごれに吸着する性質があり、汚れをはがし浮上させます。
一方で1000分の1ミリ以下のウルトラファインバブルの泡になると、汚れにふれると弾けてその衝撃で汚れを分解するため、より強力に汚れを落とすようです。
汚れはプラス電位をもち、マイクロバブルはマイナス電位を帯びています。
プラスとマイナスは互いに引き合うため、マイクロバブルは汚れに吸着し、剥離や粉砕をするのです。
※慶應義塾大学理工学部の寺坂教授が泡研究の第一人者といわれています。
※オゾンバブル水は細菌やウィルスも破壊することがわかっています。
【動向】
日本発の最先端技術で医療や食品、農業分野など今後様々な業界に拡散していくことでしょう。
業務用では既に使用されはじめたトイレ用が民生用へ、今後太陽光パネルの洗浄なども期待でき用途は無限です。
【洗濯革命】
東芝さんが2017年夏に業界初として冷水でも洗浄力を発揮するウルトラファインバブルの洗濯機ZABOON(ザブーン)を発売しました。
最新機種ではすすぎ工程にもウルトラファインバブルを投入しすすぎの洗剤残しを低減し、柔軟剤効果も向上させました。
白物家電専門ニュースサイトの家電Watchと、学研プラスのアイテム情報誌Get Naviが共同で開催している家電大賞2019の洗濯機部門でパナソニックに次ぐ銀賞を受賞しています。
※日本初の掃除機や洗濯機を生みだしたのは東芝さんで、現在東芝ライフさんは洗濯機で世界シェア3位の中国美的集団の傘下に入り勢いづいています。
【洗濯バブル関連】
人気の日立かパナソニックの洗濯機にマイクロナノバブル発生ホースと、プロも愛用のウルトラホワイトは汚れの分解ではなく(イオンの力で)剥がすことで、汚れを選ばず注目され、これらの組み合わせが最強かもしれません。
ビバライズのビバ ナノバブルウォッシュホース(洗濯機用)がショップチャンネルなどで紹介され話題となっています。
既設のホースを交換するだけでよいというものです。
クラウドファンディング(ユーザーとなる個人から資金を集めた上でモノ、サービスを提供)というもので1億1千万円を集めた「洗濯革命SAWAWA」は今ある洗濯機に簡単装着するだけで見えない泡がでるというもので、2020年末に出荷を開始しMakuake上で2020年2月に一般販売していました。
Makuakeは2021年1月28日に日経スペシャル カンブリア宮殿で紹介されていますが、2021年12月現在もマイクロバブル・ナノバブル発生アダプター洗濯機用がコスモ精密という会社から公開されています。
【洗濯の汚れ関連】
洗剤は業界のプロに言わせれば液体ではなく粉を使うのが常識です。
液体の花王アタックZEROは新開発のバイオIOSを採用し今話題の一方で、実は皮脂汚れは3割しか落とせていないとのこと。
※前述のウルトラホワイトは液体で例外はあります。
お湯での浸け置き洗いはオキシクリーンかショップチャンネル限定のファイブクリーン、Amazonや楽天やQVCでおなじみの「きれいッ粉」が最強です。
2019年から激落ちくん オキシキング(除菌プラス)酸素系漂白剤もでていますが、粉の善玉バイオ浄JOE デオクリンとの併用などもおすすめで、Amazonなどで高評価を得ています。
微細な泡は保温効果があり湯冷めしにくいのと汚れが落ちやすいというメリットがあり、テレビCMを展開しているサイエンスさんという会社では専用の機器で取り付けるタイプがあります。
【エコキュート関連】
エコキュートのマイクロバブルはメーカーの松竹梅の松で興味を引くためだけの商品とみており、価格も高く、工事も容易ではない場合があるためエコキュート交換ではおすすめしておりません。
詳細は下記に分割しました。
【2022年】エコキュートの買い替えおすすめメーカー比較・価格情報
【アイジャパンのおすすめ】
但しアイジャパンは単なる販売店ではなく、お客様にとって有益な情報をご提供する情報企業として下記のようなシャワーヘッドによるお湯足しによる使用をおすすめします。
※浴槽にお金をかけられるならOEM提供もしているサイエンス社がリーディングカンパニーです。
一部のエコキュートについているマイクロバブルより微細な上に価格もおさえられ、(浴槽に加えて)当然カラダを洗うシャワーにも使えるためです。
それは田中金属製作所(TKS)さんのマイクロナノバブルシャワーヘッド「Bollina Ninfa(ボリーナ リザイア)シルバーです。
※分社化し販売はWATER CONNECT社
ジャパネットたかたさんも「ピュアージュシャワーヘッド」として販売しており最近では他社製造ですが、オリジナルアラミックナノバブルシャワーも出していて力の入れ具合がわかります。
2020年にボリーナニンファプラス(TK-7100-P)が徹底比較サイトでランキング1位で話題となり欠品が相次いでいましたが、※Amazonでは限定品として販売しています。
新製品のボリーナワイドプラス(TK-7008-SL)はシャワーヘッドの向きを固定できAmazon's Choice(評価が高くお求めやすい商品)となっています。
【シャワーヘッドトップ3】
小学館グループで園児とママ向け情報誌は2021年6月実施調査において総合満足度のトップ3です。
1位 田中金属製作所 ボリーナ ワイド/ボリーナ ワイド プラス
2位 サイエンス ミラブルplus
3位 MTG リファファインバブル
現在下記シャワーヘッドの人気が急上昇しているようです。
マイトレックス ヒホウファインバブル MYTREX HIHO FINE BUBBLE MT-HFB21SL
※田中貴金属工業の公式ユーチューブサイトから
0.0001mm(1万分の1ミリ)の微細な泡がでるマイクロナノバブルです。
シャワーヘッド内のマイクロナノバブル発生機は、約50%節水ができ、軽量で面倒なフィルター交換もなく維持費0な上に保温・保湿効果もあります。
※保湿効果に関して冬の時期の乾燥による肌のカサカサやかゆみは軽減した印象があります。
※本当に微細な泡は白く濁りません。
サイエンス社の新製品シャワーヘッド
「ウルトラファインミスト ミラブル」は開発に3年をかけたといいます。
3ヶ所の穴から空気をいれ、女性向けに顔のお手入れしたいときはこれをワンタッチで切り替えて外周からウルトラファインバブルの泡が、霧の中に入ったミスト状で出てきます。
価格はアップしますが、シャワーヘッドの形をした美顔器のような役割で、あたらしいジャンルを切り開いています。
【シャワーヘッドの注意点】
節水シャワーは水圧が落ちるというクレームも少なくないようです。
ガスや灯油給湯と異なり、電気系のエコキュートなどは(日立の一部機種以外)水道圧のままお湯がでる仕組みではないため、非常に影響を受けやすいです。
よってエコキュートの場合は日立さんの水道直圧式のタイプや高圧タイプ以外ではおすすめしません。
その仕組を理解しない消費者がシャワーヘッドメーカーにクレームを出している状況です。
【シャワーヘッドメーカー情報】
半分ほどお湯張りをして、このシャワーヘッドで残り半分ほどお湯張りをする実演などもされているようで、使い方として問題ないとのことでした。
60°までの温度であれば問題ありません。
但し半分では面倒なので、多少でも効果は期待できると思います。
田中金属製作所さんはawawa(アワアワ)蛇口用も発売
洗面所やキッチンでも使用できるようになりました。
キッチンでは野菜などを洗うのに効果的であり、シンクが汚れにくいともいわれています。
浴槽の蛇口の位置にもよりますが、直でお湯はりもできる場合があります。
サイエンス社は2020年4月27日からミラブルキッチンを発売しました。
水栓金具の部品で、広範囲に広がるミスト水流と、局所的に水を当てられるストレート水流があり、先端部は取り外して伸縮できるようにしています。
汚れを落とすだけでなく、料理への活用を想定しています。
【除菌水スプレー】
ヒット消費を生み出しているMTG社のe-3Xという水と電気だけで除菌水を生成する除菌スプレーがこの1年で話題になりました。
ファインバブルを生成しウィルスを99%除去し中性のためどこでも使用でき安全というものでコロナ禍ということもあり、関心をよんでいます。
田中貴金属製作所さんから携帯用のオゾン水生成器 ボリーナ オースリーミスト bollina o3-mist TK-KU-0001を発売し、話題になっています。
かなりいいお値段ですが、2020年グッドデザイン賞も受賞しています。
【一般的なバブルの仕組み】
ヘッド内の特殊な構造により水流(旋回・かくはん)と圧力の制御だけで微細な気泡を作れるといいます。
別の業務用機械では水を通す筒の中にハニカム構造という特殊なフォルターがあり、水と空気を通過させると幅が狭い部分と広い部分があり、流れの速さに差が生じます。
空気の泡には強さの異なる力が同時にかかり、泡がちぎれ細かくなるといいます。
【デメリットと注意点】
微細な泡のデメリットはカラダの汚れが浮き出て汚れが目立ちやすいことです。
それだけ汚れが落ちるということですが・・・
敏感な人はすぐに違いを感じる一方で、劇薬ではないため、劇的に違いを感じるというよりは、長く使っていく中でなんとなくやひっとして泡の効果かな?
という感じになるというのが正確か表現もしれません。
味覚でイメージするとよくわかると思います。
人によって口にいれるものはなんでも一緒という人と、美食家であれば味から様々な情報を読み取りちょっとしたことに気づきます。
【マイクロバブルの比較】
ノーリツさんは約0.02mm(20μm)
三菱電機さんは約0.01mm
ダイキンさんで約0.05〜0.005mm
サイエンスさんで約0.001mm(浴槽ではあえて超微細にしない戦略)
田中金属製作所(TKS)さん約0.0001mm
※1μm=1mm/1000
※ガスではノーリツさんが微細な泡をだすアダプターの自社開発で先行。
ショップチャンネルさんの紹介動画の視聴可能(こちら)。
プレゼンのため大げさな表現が見受けられますが参考になると思います。
ヘッドの大きいのが最新で小さいのが旧タイプで2種類あります。
日経のものづくり誌2017年11月号で田中金属製作所のシャワーヘッドが掲載されました。
詳しい解説がされ糖尿病予防効果への期待もあり岐阜大学との共同研究についてふれていました。
同誌ではないですが、炭酸水は健康に良いことがわかってきていて、天然の治療薬という人までいますが、アスリートの世界では活用されはじめています。
ヨーロッパでは天然の炭酸水がよく飲まれていて、微炭酸のゲロルシュタイナー(ドイツ)がおすすめです。
田中金属製作所が2020年10月1日に、世界最小クラスのサイズで水だけでできる抗菌・消臭用 ウルトラファインバブルオゾン水生成器「Bollina O3 MIST(ボリーナ オースリーミスト)」と発売しました。
30秒で人体にも無害な除菌消臭用オゾン水を生成完了するといいます。
空気と水だけでできる世界一小さいウルトラナノバブルにより低コストで環境にやさしい洗浄革命がまもなく到来しようとしています。
2018年以降、各メディアでもさらに大きく取り上げられ日本発の技術として世界でも注目をされることでしょう。
2018年1月に慶應義塾大学日吉キャンパスで行われた学会のシンポジウムにも参加し、第一人者の寺坂宏一教授のファインバブルサイエンスのトレンドなどを聴講しました。
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