【2022年5月27日時点】
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〈エコキュート入荷情報〉
パナソニック460角型Jシリーズ(HE-J46KQS)が入荷しました。
昨年10月頃からTV・新聞など大手メディアでもニュースになり、もっとも関心をお持ちのメーカー納期について以下ご説明いたします。
電気・ガス系問わず給湯機(器)は大多数のメーカーで納期未定です。
一部のメーカー納期に限っては5月に入り急回復しはじめています。
給湯機交換の繁忙期と重なる冬場から5月までが品薄のピークとみていますが、6月以降急回復する状況ではありません。
・ガス給湯器
部品点数が少ないガス給湯器ですら、メーカー機種にもよりますが、某商社の情報ですと3−4か月程度から12月発注のモノが未だに納期回答がない状況が続いております。
※ガスは給湯”器”でエコキュートは給湯”機”
・値上げ
先月4月の値上げに続き6月に値上げを決定したメーカーがあり(給湯機に限りませんが)、値上げ幅も大きく値上げラッシュが続いています。
・納期と納品
商社からの情報でもっとも遅いメーカーで9月、10月に発注したものが3月に一部で4月に入荷しはじめております。
メーカーによっては7か月以上かかっている機種も少なくありません。
現在も前日〜当日急きょ納品することが少なくありません。
エコキュートは商品点数が多い(貯湯タンク、室外機、配管カバー、リモコン)上に大きく保管が容易ではないため、急な入荷でトラブルもあるようです。
メーカー視点だと物流コストの関係もあり、発注のタイミングが1か月以上離れている機種でまとめて入荷されることもあります。
※実際には数か月ズレてまとまって入荷というケースもあります
・中国の影響
今年3月は中国南部の部品工場が点在する深センなどロックダウンの影響で遅延が続き、世界的な半導体のひっ迫でものづくり全体で減産を余儀なくされ2022年秋まで続くと見られています。
弊社が把握する限り、中国南部のロックダウンの影響で2メーカーが打撃を受けています。
直近では中国上海市のロックダウンの影響も少なからず受けていることは容易に考えられます。
・遅延要因
日本の半導体自給率は27%しかなく輸入(台湾33%、中国11%)に頼っており、世界的争奪戦で価格も急上昇しています。
エコキュートは漏電ブレーカーといった部品なども遅延の大きな要因でしたが、各メーカーは一部の部品を内製化し国内生産に切り替えようとするも、様々な規格と検査(第三者機関からむ)の関係でスムーズにいかない状況が続いています。
基盤のコネクター、リード線、ナイロンの現材料不足もあるようで、昨年春頃から品薄でしたが3月時点でもっとも遅延の原因となっているという情報が入りました。
コネクター部分のハーネスという部材・・・
食品・エネルギーは以前から言われていたことですが、旺盛な需要のあるアメリカや中国に材料分野も買い負け、海上輸送のワクチン接種義務化に始まりコンテナ不足による影響もあります。
【アイジャパンの具体例】
昨年秋頃の弊社のケースでご説明すると、当初10月予定から11月予定になり、ついには納期未定になったケースや、10月下旬から11月上旬納期予定のものが、一部1月に変更になるなど振り回されました。
※頃の予定であり、予定は未定です。
10月くらいまでは、メーカーから納期1−2か月、2−3か月などの情報が入り、ある程度見込みは言えましたが、10月、11月に発注したものが一部納期未定の機種もある状況で、メーカーも販売会社も学習し、いい情報は言えない状況です。
12月にアイジャパンで2、3のメーカーで納期回答があり回復傾向の兆しがありましたが
1月、2月、3月はほぼ止まっている状況でした。
※先月4月以降納期回答がではじめております。
某社は受注残が〇万台あるそうで、これからの新規発注分はかなりの期間を要することになりそうです。
【各メーカーの状況】
最新、リアルタイムの情報はメーカーへの配慮が必要なため一部伏せます。
M社は9月に東南アジア諸国のロックダウンの長期化で部品供給停止による製品供給の遅延の連絡があり、納期未定ですが3か月はかかる見込みで、べトナムでロックダウン解除後も稼働率が2割と低い状態が続いているとのことでした。
発注例で7月発注のものが1月納品、9月発注が3月納品と遅れていますが、3月に入り動きだした印象です。
3月、4月は供給が多くなってきている状況ですが、商社(仕入先)や機種(シリーズや高圧の有無によって納期のバラつきが大きい状況です。
P社から10月に製造先を変えた部品の不具合が原因で生産停止の連絡がありました。
11月は動きがありましたが、大幅に遅れております。一部住宅メーカー等への供給は別です。
3月以降の中国ロックダウンの影響が少なくないようです。
D社から同日東南アジア等での新型コロナウィルスの感染拡大による操業規制などでタンクの出荷が遅れているとのことです。
もっとも安定しているメーカーの一つでしたが、10月納品予定だったものを含め納期未定となり極めて異常な状況が続きました。
12月に新型に切り替わり、旧機種からの切り替えを優先し1月、2月納期見込みでしたが、1月は実質止まっていました。
但し某商流ルートから1月、2月と旧機種での案内があり製造年は2022年であり一部生産されたようです。
2月は新機種にて一部納品が開始されましたが(薄型と角型で納期に大きな差)一時的でした。
3月以降の中国ロックダウンの影響が少なくないようです。
C社はもっとも納期が早い状況でしたが10月に生産部品の影響で、全機種納期未定の通達がありました。
インドネシアのロックダウンが解除するも12月位までは供給が不安定になるとのことで、一時良い情報もでまわりましたが12月末に一部入った状況です。
一部住宅メーカーなどへの供給は別です。
5月に入り回復傾向がみられ、6月以降は他メーカーより改善する可能性が高そうですが、外部条件次第と思われます。
H社は7月に受注停止となり、10月末から新製品で出荷再開となり、旧機種での発注分からの切り替えを優先し新規分は納期未定でした。
一部エリアでは出回っていたようです。
11月には中国・大連市のロックダウンの影響により部材調達の遅延が発生し、影響が出ていました。
12月までは一部モデルで納品があり動きがありましたが他社同様に遅延しています。
4月からさらに新モデルとなりますが出荷は6月と遅れます。
【近未来予想】
2020年から2022年現在に至るまで慢性的に品薄が続いている中で、繁忙期の冬場から5月現在においても全メーカーは蛇口をかなり閉めた状態でチョロチョロと水が流れるかのように出荷されている状況です。
昨年11月時点で、2月、3月に出荷される見込みという情報は流れ始めており、夏から秋に発注したものが出荷されはじめ、一部のメーカーを除き昨年12月以降のものは5月、6月以降になるのではないかと見ています。
一部のメーカーで回復傾向がみられますが、為替や世界情勢の影響などもあり、価格面含め混乱が続くことは間違いありません。
2022年秋まで混乱が続き正常化に近い状況は冬以降と見込んでおります。
現代社会でお湯を使用しない人はなく、給湯は社会インフラです。
お湯を多く使用する冬場に故障が多く緊急度も高いことから、今季各メーカーは可能な限り修理対応しているという情報も入っています。
【国も昨年動きました】
2021年12月10日に、経済産業省は家庭用給湯器の需要に対し供給が遅延している状況を踏まえ、家庭用給湯器の安定供給に向けた対応について、国土交通省と連名で関係団体に対して要請を行いました。
家庭用給湯器は国民の生活に不可欠な機器であり、特に冬季は需要が高まる時期であり、年度末に向け新築住宅の竣工数が大幅に増加していくことから供給に支障をきたさないことが強く求められる。
ゆえに故障する前にご検討いただくことを強くおすすめします。
同時に無事に修理ができたとしても交換の検討を継続し早めに決断をされることです。
【2021年4月の所感】
11月から3月まで業界がエコキュートが納品されず静まり返っている状況下、4月は少し動きがありました。
弊社にお問い合わせいただいたお客様は某社の耐塩害仕様で工事をさせていただきました。
メーカーには在庫をおさえた台数以上はないという回答を得ておりましたが、ある程度公には公開していない情報を得て、追加、追加と入手し緊急のお客様のご対応ができました。
Y電機さんのグループ会社と取引がある弊社はハウステックさん(C社)も一部入手し緊急対応をさせていただきました。
3月、4月と全く入って来なかったメーカー機種も急きょ納品し、弊社でご縁のあるお客様がアイジャパンでよかったと思っていただけるご対応が、この異常な状況下でも継続できていることに感謝しております。
首都圏に特化し、専門化しているためできることですが、弊社でも長らくお待ちいただいているお客様も多く、気が気でない状況が続いております。
【ご検討時期】
年々買い替え需要が雪だるま式に増す(下記グラフ)中で繁忙期の冬は特に納期が厳しくなることは容易に想像できましたが、この冬は例年と異なりメーカーは修理に尽力したという情報が入っております。
最繁忙期は1月、2月、3月でした。
早めにご検討いただくのがもっとも賢明です。
※例年夏場に多い新製品発表がないことも異例です。
※出典一般社団法人日本冷凍空調工業会
【値上げ】
納期が回復傾向にすすむと思われる春以降ですが、値上げするメーカーが増えそうです。
ガス給湯器メーカーのリンナイは2月9日に給湯器やガスコンロなどの希望小売価格を約16年ぶりに引き上げると発表しました。
4月1日の受注分からで、値上げ率は約5%‐10%とのこと。
銅などの原材料や物流費が高騰していることや、部品の調達ルートを拡大したことなどが値上げの要因とのこと。
2月9日にはエコキュートメーカーの某社も4月受注分から11%値上げとの連絡がありました。
金属製材料及び世界的な新型コロナウィルス感染症拡大の影響等により、原材料価格が上昇しているためです。
別のメーカーからも値上げ情報が入り、商品の春から夏にかけて追随するメーカーも増えそうです。
部品高騰でマイナーチェンジをはかり、そのタイミングでの値上げというわけです。
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◇【2022年】エコキュートの買い替えおすすめメーカー比較・価格情報